ビデオ 1.ウィーリー・フォートレ氏、中国共産党はどのように全能神教会を迫害していますか。ご存じのことをお教えください。
1-1 ええ、本当に。数年間、私達は本当に驚いていました。私達が全く知らなかった教会も中国で迫害されていたなんて。つまり、カトリックやプロテスタントだけではなく、チベット人、ヴァジュラ仏教、ウィグル、イスラム、全能神教会も迫害されていたのです。私達は本教会について矛盾するニュースや報道も聞きました。私達は少しためらっていました。なぜなら「いいだろう、で、何て団体だ？」と言う感じだったからです。全く知られていませんでした。私達はこの宗教団体の囚人リストを一度も見たことがなかったのです。それで調査を始めました。そして、あなたの教会の信者が300万人いて、崇拝と公の集会が許可されていないので、宗教生活が完全な地下活動になっていることがわかりました。それで家で集まっているのですね。私達は通常そのような集会をハウス教会と呼んでいます。人々が他の人々に会っているだけ、信仰を語っているだけ。それがあなた方の運動がむしろ急拡大する原動力になっているのだと言わざるを得ません。あなた方が拡大し始めて知られるようになった時、中国当局に知られるようになった時、弾圧が開始されました。もちろん、私達の人権組織には宗教的理由による囚人を世界各地で注視する仕組みがあります。中国、イラン、北朝鮮が不運にもブラックリストの上位です。それで、私達はこの宗教集団に関する情報収集も開始しました。囚人の名前だけではなく、当局によって完全に破壊された囚人の個人的な話と日常生活を。家で集ったり、公園で神の体験を共有したり、聖なる書物や宗教的な文献を読んだりするだけで、当局から目を付けられて自動的に弾圧されたのです。それで私達は気づきました。何かをしなければならないと。そして私達はわかったのです。この宗教団体の調査が本当に必要だと。次に私達は専門家にこの中国の宗教に関する情報を提供してくれるように頼みました。そしてMassimo Introvigne教授などの学者が調査をしてくれました。私達がもう一歩前に進むうえで、これは非常に良い信頼できる情報源でした。
1-2 全能神教会に対する中国共産党の残酷でひどい迫害が原因で、全能神教会のキリスト教信者の多くが他国に逃げ、政治亡命者としての保護を求めました。しかし、中国共産党は今も噂を捏造してでたらめなニュースを使い、全能神教会を「暴力的な宗教団体」として非難しています。その結果、全能神教会のキリスト教信者に政治亡命者としての保護を与えることを躊躇する国もあります。では、全能神教会に対する中国共産党の宣伝工作について、あなたのご意見をお聞かせください。
率直に申し上げると、あなたがおっしゃったとおり、中国は同教会についてある種の宣伝工作をまき散らし始めました。それで私達は最初困っていました。では何をすべきなのか、と。あなた方の宗教運動の真実はどこにあるのでしょうか。次にあなた方の宗教団体に関するニュースが全てでたらめだと気づきました。第二の点ですが、全能神教会の信者が多数、欧州に来つつあるのに気づきました。フランスに、ドイツに、イタリアに、ギリシャに、スイスに、その他多数の諸国に向かっているのです。また、たとえば韓国にも来ています。それらの諸国の当局が、民主主義国家の当局が自分達に政治亡命者としての保護を与えてくれないと彼らは苦情を言っていました。彼らは長い間待っています。1年間、2年間、時には3年間も。すると韓国では突然、「申請は却下された。あなた方は韓国を去らねばならない」と言う命令が彼らに出されたのです。「韓国を去らねばならない」とは、中国に送還されるという意味です。中国に送還されるということは、逮捕され投獄され、殴られ、おそらく裁判もなく、何年間も刑務所に送り込まれるということです。私達は、これは外の世界に明らかにすべき人道的状況だと考えました。なぜなら政治亡命者としての保護を与えるかどうかを決定する世界各地のあらゆる人々、ラジオ、テレビ局、当局などが、あのようなでたらめのニュースに影響されていたのです。安全な避難先を探している信者が、避難先となる諸国の当局を納得させることができるよう、中国発のでたらめなニュースの悪い影響・効果を打破して現実を明らかにする時が来ました。彼らが保護を申請した全ての諸国は、政治的に迫害されたキリスト教信者として彼らを受け入れて安全な避難先を提供するべきです。そして今私達はこの手順を実施すべく活動しています。このようにして、保護を申請している人々は平和的で、どの避難先の国でも国家の安全や人間の安全にとって脅威ではないと、世論だけではなく、意思決定者、政治的意思決定者その他の人々を納得させるのです。彼らはいかなる暴力行為も犯していません。でももし彼らが中国に送り返されたら、暴力行為の犠牲者になってしまうでしょう。これが私達が今関与している手順です。
1-3 フォートレさん、私達はあなたが20年以上人権分野で働いていらっしゃったのを存じています。では、政治的な保護の付与を躊躇する国の当局に何をおっしゃりたいですか。
欧州連合諸国の中で申請を拒否したワースト３国、すなわちフランス、ドイツ、イタリアの当局に私達が送り始めたメッセージは、これらのキリスト教信者を恐れることは何もないということです。なぜなら、彼らは法律の規則を遵守しますし、安心する所にいたいだけなので、当局は彼らに政治的保護を与えるべきだからです。そうすれば彼らは市民になります。受け入れ国の立派で平和的な市民になります。そして仕事で経済発展に貢献します。ただ国家からお金をもらうためにその国にいるのではありません。その国の生活に参加したいのです。
私は、フランス、ポーランド、ドイツやその他の諸国にいるそのような人々に多数会いました。イタリアから来た人にも会いました。彼らは若い人々です。平和的です。自分が住みたい社会に貢献しつつ、普通の生活、静かな生活がしたいだけなのです。
ビデオ 2 ：韓国を例に取り上げてみましょう。今までのところ、全能神教会の信者で韓国に逃げた人のうち、難民の地位を与えられた人は誰もいません。今までに全能神教会の約150名の信者が韓国の司法省から出国命令を受け取りました。難民申請者が持っている外国人カードも、韓国移民局によって撤回されました。韓国国務省は一般に全能神教会の信者が難民法を悪用していると考えています。彼らは、中国共産党によって全能神教会が中国内の集団として迫害されていることは認めていますが、難民の地位を認めるうえで、個人が迫害されていることを示す証拠が十分だと思っていません。難民法の悪用について、どのようなご意見をお持ちですか。
2-1 そうですね、国際法によると、政治的保護を与えられる前に住んでいた国で投獄に怯え自分が脅威にさらされていると感じるだけで、保護を得るのに十分なのです。物理的な証拠がなくても、そう感じること自体が証拠になるのです。私達には、中国に送還された人々が直ちに逮捕・投獄され、時には全く姿を消したことを示す十分な資料があります。彼らがどこにいるのか、どんな羽目に陥ったのか、誰も知りません。彼らは、プロテスタント教徒や仏教徒、イスラム教徒などです。それがあの国の一般的な慣行なのです。難民申請が却下され自発的に中国に帰った人々の話を何件か聞きました。彼らは直ちに逮捕されました。私達は、他の宗教に入信して中国で迫害された人たちの他のも持っています。なので、私達はそれ以上の証拠は要りません。つまり、私が言いたいのは、私達人権組織ではなく、フランスやドイツ、イタリアの当局があなた方に自国に帰らなければならない、あなた方の申請は却下しなければならないと決定しているのです。いいえ！あなた方の宗教団体に関して、当局が主張する「迫害がない」ことを示す証拠はありません。
2-2 あなたは全能神教会の信者が難民法を悪用しているとお考えですか。
あなた方の団体の人々が難民の地位を濫用していることを示す証拠はありません。保護の申請を取り扱う真面目な国家機関が、そのような根拠が弱いお粗末な議論を使うなんて私には理解できません。本当に、彼らは私達があなた方の団体に関して過去数カ月間に発行したものを読む必要があります。自国に送還されたらあなた方が直面する現実について読む必要があります。私達は何とかしてこのメッセージが多くの人の目に触れるよう、本当に願っています。私達は欧州連合加盟国の当局を本当に納得させるために、この種の活動を行っています。当局はあなた方の団体の状況について認識を改め是正しなければなりません。あなた方に保護を与える時が来たときに、問題視したり、難色を示したりしないように。
2-3.全能神教会の亡命希望者が直面している現在の状況に基づき、韓国当局に何を訴えますか。
欧州連合加盟国や米国その他の多くの諸国と同じく、韓国は民主主義国家です。ですから、韓国は国際法を遵守すべきです。韓国は多数の国際条約を署名して批准しているんですから。韓国は、あなた方のグループのあの150名の人々を中国に送還すべきではありませんね。私が思うに、彼らは聾唖になって、あなた方の団体の状況について書かれて流布されていることを見たり聞いたりしたくないのでしょう。私達は韓国当局にメッセージを既に送りました。「彼らを中国に送還しないでください。送還すると、彼らを牢獄、そしておそらくは死に追いやることになるのです」と。
4.あなたのご意見では、全能神教会の亡命希望者に対して様々な国の人々が取るべき適切な態度はどのようなものですか。
ええ、では、これまで言ったことをまとめていいますね。あなた方の団体は平和な団体です。ソウルのあなた方のセンターで開催されたクラスに出席したことがあります。私は多数の人々にフランス、ポーランド、ドイツで会いました。そしてイタリアから来た人々にも会いました。彼らは若い人々です。平和的です。自分が住みたい社会に貢献しつつ、普通の生活、静かな生活がしたいだけなのです。
