【Lecture by Massimo Introvigne】Persecuting the Church of Almighty God as a Xie Jiao in China - 宗教と人権について考える会

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【Lecture by Massimo Introvigne】Persecuting the Church of Almighty God as a Xie Jiao in China



Lecture by Massimo Introvigne
ええと、前にもうビデオで私をご覧になっていらっしゃいますよね。実際、私は中国共産党の1組織である中国反邪教協会に招かれ、他の学者数人と一緒に邪教の定義を討議しました。2つの理由から、邪教について合意に達することがほとんど不可能であることが、とてもはっきりしていました。
1つは、30年ほど前に西洋の学者は英語でカルトという言葉を使うのを止めました。もちろんマスコミやジャーナリスト、政治活動家は未だにカルトという言葉を使っていますが、私達学者はカルトという言葉を使いません。30年前にカルトという言葉は学問的な研究から消えたのです。なぜでしょうか。なぜなら、カルトという言葉は集団に対する価値判断を暗黙のうちに示しており、学者は価値観に基づいて判断しないからです。しかし、2つ目の理由があります。中国語の邪教という言葉を英語でカルトと言う言葉に翻訳するのは間違っていると私達は考えています。今使っている意味でのカルトという言葉は、19世紀初頭の欧州に端を発しています。邪教という言葉は明朝時代に生まれています。そのため邪教をカルトと訳すのは時代錯誤です。中国法における邪教の定義は、過去100年間欧州で使用されているカルトの定義と何の関係もありません。中国の最高裁と中国検察院の定義を既にお聞きになっていますね。中国の最高裁と中国検察院は、2017年年初に邪教とはリーダーを神格化したり迷信的で間違った考えを広めたりする集団だと言っているので、この邪教という用語は本当は英語には存在しません。現在、過去100年間に西洋ではカルトを語ってきましたが、今では誰もカルトについて語りません。私達はもはやカルトについて語りません。誰もこの定義を認めていません。なぜなら迷信的で間違った考えを広げると、それが宗教批判として使われる非難になるからです。どの教義が迷信的で、どの教義が本当に宗教的だと誰が決めるのですか。そのため、邪教については、中国では、反政府的だと非難されている異端集団を禁止したという独特の過去があります。先ほど申し上げましたように、これは明朝時代から続いています。なので、邪教をカルトと訳さず、中国語の邪教のままにしておくようにお勧めします。
このようにとても難しい対話を中国当局とするために私が中国を訪れた時、邪教に3つの異なる定義があることがわかりました。もし三自教会の牧師と話すとすると、実際に私達は彼らと話したのですが、三自教会の牧師は邪教を異端集団、つまり従来のキリスト教の三位一体理論、イエス・キリストに関する従来のキリスト教の発想を信じない集団と定義するでしょう。では、彼らにとって、邪教とは何でしょうか。異端集団のことです。自分が気に入らない理論を信じる集団のことです。今日、中国共産党の学者は西洋から昔のカルトの定義を借りてきて、信者をコントロールするために洗脳と呼ばれるものを使う集団として、カルトを定義しています。ある意味、これはとても滑稽です。なぜなら、洗脳という言葉は毛沢東と中国に対抗する宣伝工作ツールとして、CIA(米国中央情報局)が考案した言葉だからです。他の言葉で言えば、洗脳とは何でしょうか。初めて中国の洗脳に関する本を執筆したCIA捜査官エドワード・ハンター(Edward Hunter)の定義によると、洗脳とは邪悪な中国共産党が行う何かとても悪いことです。ですから、中国共産党が今この言葉を使っているのを見るのは、ある意味、とても興味深いですね。この単語は英語には存在しませんでしたが、1950年代にCIAが中国に対抗する宣伝工作のために考案しました。
第三の定義は、西洋出身の私達が提案した定義です。つまりですね、こういうことです。中国の人は数世紀もの間、邪教という言葉を使ってきたので、今後も使いたい。しかし、差別しない方法で邪教という言葉を使う唯一の方法は、私が犯罪的宗教運動と呼ぶ集団を呼ぶのに使うことです。もちろん犯罪的な宗教運動もありますが、犯罪的とは犯罪的な行動をしているということです。民主主義社会では、誰も思想や信念のために迫害されてはならないことになっています。しかし、人々が宗教的であろうとなかろうと関係なく、犯罪行動を犯すと、人々を迫害できるのです。では、犯罪的宗教運動とは何でしょうか。邪教という言葉を今後も使用したければ、邪教を犯罪的な宗教運動運動と定義して使うべきだと、私は中国当局に強く求めたいですね。 西洋の学者の間で洗脳は存在しないという共通認識があるので、中国の人も洗脳という発想は避けた方がいいでしょう。また、友好的な三自教会の牧師に、どのような教会が異端か、どの教会がキリスト教であって異端ではないのかと聞くのも避けるべきでしょう。なぜなら非宗教的な国家は神学基準を使って犯罪的な運動を定義することができないからです。
ロシアでも間違った意味で言葉が使われています。ロシアは今年「エホバの証人」を「清算」しました。ロシア人はこの「清算」という言葉を使いつつ、「エホバの証人」を違法として禁止しました。ロシアでは、更に37の集団が清算予定リストに載っています。ロシア連邦司法省によると、これらの集団は過激派です。これらの集団を過激派と定義する主な基準は何でしょうか。ロシア最高裁が言うには、過激派集団とは「我々が真の宗教を説教しており他宗教は偽の宗教である」と言う団体のことです。しかし、この定義は、イスラム、カトリックその他大勢の宗教など、多数の宗教に当てはまります。ですから、これもまた邪教に対する間違った概念です。ある団体が真実を信じているかどうかなど、言うことはできません。その集団が好きにせよ嫌いにせよ、犯罪だと言うこともできません。しかし、このようなことは宗教で非常によく起こります。ですから、私の邪教や犯罪的宗教運動の定義は、テロ、暴力、レイプ、児童虐待、大規模な経済犯罪などの通常の犯罪を支持するか通常の犯罪に常に関与している集団または宗教運動です。さて、この邪教または犯罪的宗教運動の定義における5要素をさっと検討してみたいと思います。
ナンバー1、邪教は宗教運動です。中国人は疑似宗教という単語を使うことが時々ありますが、私達はそうは思いません。「疑似宗教」を定義するには、双方とも間違っている2つのことを信じている必要があります。ナンバー1、自分が宗教の真の定義を知っていると信じている必要がありますが、学者に聞くと、宗教には100の異なる定義があります。ナンバー2、全ての宗教は素晴らしく優しく、恩恵をもたらしてくれると信じている必要があります。またしても、これは真実ではありません。多くの宗教が犯罪を犯しています。ですから、宗教運動であっても、違法活動を行うことは絶対にありえます。なので、私達は犯罪的宗教運動と呼ぶのです。
ナンバー2、犯罪的宗教運動であるためには、集団として犯罪を犯すか、またはこのような犯罪は良いことなので人々は犯罪を犯すべきであると言って犯罪を正当化する必要があります。たとえば、小児性愛者(ロリコン)のカトリックの僧侶がいても、それでカトリック教会が犯罪集団になるのではありません。なぜでしょうか。カトリック教会は小児性愛を支持していないからです。この教会は多くの間違いを犯しましたが、通常は小児性愛者と判断されたカトリック僧侶は同教会を破門されます。イスラム教のテロリストやイスラム教を名乗るテロリストがいますが、そのためにイスラム教が犯罪的な宗教集団になるのではありません。なぜならほとんどのイスラム教徒は、そのようなテロリストがイスラム教を代表していると思っていないからです。このように宗教には犯罪人が存在しますが、宗教は犯罪活動を支持、正当化、讃えた時のみ犯罪的になるのです。
ナンバー3、犯罪は、たとえば重大犯罪、殺人、レイプ、性的虐待、大規模な金融犯罪、巨大なマネーロンダリング国際ネットワークである必要があります。何件か事例があります。宗教団体は、管理業務や納税の些細な違反で有罪であるだけで犯罪運動になるのではありません。ほとんどの宗教は税務問題を抱えています。
ナンバー4、犯罪は、よくある普通の犯罪、つまりたとえ非宗教者が犯しても犯罪になるような犯罪である必要があります。殺人はいつも犯罪です。カルトであるという犯罪は犯罪ではありません。洗脳を活用するという犯罪は、犯罪ではありません。なぜなら学者は洗脳の存在を信じていないからです。なので、犯罪は身体的虐待、人々を殴る、ああ、それから心理的虐待。これがどういうものかはわかりませんが。これらが普通の犯罪です。
ナンバー5、これらの犯罪は実際の裁判所で判断される必要があります。これは中国にとってとても重要です。世界人権宣言のしかるべき手順によって要請されている保証を被告が得られる裁判所である必要があります。自分が告訴された場合、その告訴理由を知っておく必要があります。弁護士、裁判所や裁判所の友人が指定した弁護士ではなく、独立的な弁護士が必要です。なので、通常の手順が必要で、犯罪は通常の手順で判断される必要があります。
さぁ、全能神教会の事例に移りましょう。中国当局によると、全能神教会は邪教です。今三自教会の牧師と自宅教会の牧師にこれについて聞いてみましょう。彼らは言うでしょう。ええ、邪教です。なぜなら彼らの神学が嫌いだからと。そしてもちろん全能神教会の神学は新しい神学、キリスト教の新しいバージョンなのです。しかし、今まで見てきたように、それで犯罪的な運動になるのではありません。全能神教会の神学に不賛成でも、宗教の自由は、どの神学にとっても自由です。もちろん、神学を批判するのも自由です。しかし、どんな神学が真実なのか討論するのは自由で、間違った神学に従ったからと言って、誰かが牢獄に行ってはならないのです。
今、中国共産党は三自教会と違って、ええ、何か違ったことを言っています。中国共産党は、全能神教会は殺人などの非常に重大な犯罪を犯したので邪宗だと言っています。そのため、問題は、これらの非難が事実なのか間違っているのかが証明されるのかどうかということです。中国共産党の全能神教会に対する非難の一つは政府転覆です。少なくとも全能神教会が中国政府や中国共産党を好きではなく、中国共産党をヨハネの黙示録に出てくるひどい悪役である赤い龍に例えているのは確かに事実です。しかし、全能神教会の文献を気をつけて読むと、私にはとてもはっきりとわかります。全能神教会が中国共産党や政府に対する革命や武装蜂起を支持しているのではなく、聖書の予言ゆえ、中国共産党体制が自ら滅びるという神学的な発想なのです。つまり、全能神教会は中国共産党に対する武装革命を支持しているのではないのです。もちろん、中国共産党に対する武装革命も非常に難しいのですが。
よく聞かれる別の非難としては、15年前の2002年に全能神教会が、中華福音団結という他の教会の牧師34人を誘拐したことがあります。そして彼らに全能神教会へ加入させました。これは、はっきりしたことがわからない出来事で、小説のモデルにさえなっています。学者が未だに研究すべきことです。しかし、今日私が言えるのは、これらの非難は正しいと証明されていないということです。警察の捜査がありましたので、その記録は入手できます。裁判はありませんでした。この犯罪では、中国で誰も裁判にかけられて有罪にされていません。そのため、少なくとも証明されていないと言うことはできるのです。
ビデオでご覧になったように、中国共産党は1件の単発事件を世界中に広め、全能神教会が本当に邪教、犯罪的宗教運動であることを正当化しました。この事件とは、2014年招遠市でのマクドナルド店殺人事件です。 Iインターネットにアクセスすれば、マクドナルド店殺人事件を実行したか企んだとして、全能神教会を非難する2万のウェブサイトがあります。さて、私もマクドナルド店殺人事件はひどい犯罪だと思います。あまりにひどいので、それだけで全能神教会を邪教または犯罪的な運動だと呼ぶには十分です。もし全能神教会がその殺人に責任があればの話ですが。
つまり、本当の問いは、「誰がマクドナルド店殺人事件を実施したのか」です。この犯罪は2014528日に起きました。6人の伝道師が招遠市のマクドナルド店に入り、説教と携帯電話の番号を聞き始めました。呉碩艶(ごせきえん)という女性が電話番号を教えなかったので殴り殺されました。監視カメラがあったので、私達はこの可哀そうな女性が撲殺されるのを見ることができます。しかし、本当の問題は「この人たちは誰なのか」ということです。.私は喜んでマクドナルド店の殺人について調査書を書きました。私が使った文書、ここがとても重要なんですが、私が使った文書は全て中国共産党が発行したものでした。全能神教会から文書は受け取っていませんでした。中国共産党が提供した文書で作業を行いました。ほとんどの文書は、殺人者に対する裁判と牢獄での殺人者へのインタビューでした。さて、この人たちは「私達は自分達を全能神教会と呼んでいますが、趙維山(チョウ・ウェイザン)の教会とは違います。趙維山は全能神教会の祭司です。同じ教会名を使っていますが、2つの異なる教会です」と言っているのが、とても明らかです。この団体のリーダーの1人、張帆(チャンファン)は殺人の罪で処刑されました。ここに見えるのが彼女です。彼女はこう言いました。趙維山の団体、つまり私達が皆知っている全能神教会は偽の全能神で、私達が本物の全能神だと。彼らは偽物で私達は本物。これはつまり、2つの異なる集団だということです。また、この小集団の主な信念は、信者の数を30人を超える信者を絶対に新たに入信させないことです。殺人時には6名に減っていました。この集団の主な信念は、張帆と一緒に住んでいるもう一人の女呂迎春(ろげいしゅん)と張帆は、2つの身体に同じ魂、すなわち全能神が宿っているというものでした。ところで、全能神教会の全能神は他の人間です。なので、同じ教会ではありえないのです。ここでまた繰り返させてください。これらの文書は全て中国共産党から得た物です。全能神教会からではありません。今後中国共産党が新しい文書を捏造することもありえます。しかし、今までに裁判、殺人者とのインタビュー、中国共産党によるこの件の公的分析から入手できた文書は、別の運動の一部であり、重視しようがしまいが、全能神教会のものではありませんでした。
このように米国と欧州では、でたらめなニュースという発想に慣れ始めています。これは昔からある発想です。ソビエトが選挙のために何十年も使ってきたものですが、世界はでたらめなニュースで満ちています。フランスでは学者が、メディアを通じて集団を悪者扱いすると言う意味の「メディアボライゼイション」という新しい言葉を創造しました。中国共産党はマクドナルド店殺人事件を利用して全能神教会を悪者扱いするのに成功しています。不運なことにBBCのドキュメンタリーも含めて、2万のウェブサイトが中国共産党のバージョンを完全に鵜呑みにしているのです。私が思うに、BBCはとても真面目な人々だったからです。 つまり、中国共産党は成功したのです。しかし、私は、もっともっと多くの学者が全能神教会を研究して、真実が明らかになってほしい、そしてこのような事態を招いたメディアが真実を理解してほしいと願っています。もちろん、今でも全能神教会の神学や発想が好きではない人々がいるかもしれませんが、私が述べたように、誰も自分の思想を理由に迫害や拷問、殺害をされるべきではないのです。犯罪については、これらの犯罪のいくつかには証拠がありません。全能神教会のせいにされた主な犯罪であるマクドナルド店殺人事件は、実際に起こった犯罪ですが、別の集団が犯した犯罪です。
マクドナルド店殺人事件後に掲載されたニューヨークタイムズの社説でこれを締めくくりたいと思います。この社説は、米国在住の中国人小説家である慕容雪村(ムーロン・シュエチュン)によって執筆されました。私の発音が正しいかどうかわかりませんが。彼は、マクドナルド店殺人事件後に邪教について放映された中国共産党のテレビシリーズを引用して、こう言いました。「邪教とは不道徳と自由の制限を特徴とする集団のことである。」そしてこのニューヨークタイムズの作家はこう言ったのです。こりゃ、いいね。なぜなら中国共産党が邪教を探したいのなら、それほど遠くを探す必要はない。最大の邪教は中国共産党だからだ。だから、偽情報を流して市民の自由を制限する集団として邪教を定義したければ、本当の邪教は中国共産党だ、と。ご清聴ありがとうございます。
さて、とても有益な会議をありがとうございます。私達は皆、中国で迫害された人々の証言にとても心を動かされました。韓国で難民扱いされていませんが、私達は、私の国のイタリアやドイツなど、欧州諸国でも同じような問題を抱えています。なので、この会議を締めくくるにあたって、これほど明らかであからさまな宗教的な迫害と拷問の事例に直面しているのに、なぜドイツ、イタリア、韓国などの文明諸国で難民扱いが認められないのかを問いかけたいのです。私はRosita Šorytėさんと違って、外交官でも国際組織の専門家でもありません。社会学者です。そして社会科学者として、これには3つの理由があると信じています。これらの3つの理由は、その1つ1つだけでは問題にはなりませんが、3つ組み合わさると問題となります。
最初の理由は、Šorytėさんが説明なさったように、世界には難民を自称する人々が多すぎるので、世論が怖がっているということです。私達は数百万人の難民を歓迎することはできません。確かにこれは欧州とイタリアの場合に該当します。政府は怖がっています。数百万人の難民を許可すると、社会的にどのような結果になるのだ?中には偽者の難民もいます。彼らは貧困から逃亡しているのです。これはまたこれで別の問題ですが、国際条約における難民の定義に合致しません。そこで最初の理由は、一般的な難民が必ずしも人気があるわけではないということです。
2番目の理由は中国です。中国はとても強力な国です。世界で1番目か2番目に強力な経済国です。イタリアも含めてあらゆる国が、中国と非常に重要な経済関係があります。私達は中国で自国商品を売る必要があるのです。中国は私達の国家の債務を保有しています。特に米国の債務が多額ですが、イタリアでも同じです。そのため、多くの政府や民間組織が中国と軋轢を起こしたくないのはとても明らかです。
そして3番目の理由は、全能神教会独自の理由です。ある種の組織が全能神教会の難民危機に対応しないので、私は非常に動揺しています。これはとても間違っていると私は思います。でも、それでその理由を理解しようとしました。ウィキペディアや、BBCCNNなどのその他の情報源にアクセスすると、全能神教会がマクドナルド店で若い女性を殺したことや、牧師を誘拐したこと、眼窩から目を取り出したこと、ナイフで老女を刺したことなど、毎週新しい何かを読むのです。ですから、中国共産党が全能神教会のとても悪いイメージを伝えるために、国際的な百科事典、国際メディア、そしてもちろんジャーナリストと協力すること、それから学会ともある程度協力することに、とても成功したのは明らかです。そのため、これらの諸国、イタリア、ドイツ、韓国の誰かが、こう言うとします。「ああ、多分迫害されてるだろうけど、迫害されてる人たちも悪い人たちだから。関わり合いたくないね。」
それで、これらの3つの問題がある場合、私達は何ができるのでしょうか。こうお聞きするのは、私は会議を建設的にすべきだといつも思っているからです。そうでなければ、感じの良いことをたくさん言って時間を浪費します。これはよく学会の会議で見られます。では、何ができるのでしょうか。私は世界各地の他の諸国で、これらの国際会議をもっと多く開催すると非常に有益だと思います。そしてまた学会会議にも「誰が本当の難民か」というこの種の区別を組み込むと有益だと思います。学会でさえわからないからです。混乱が多々あります。私は韓国語が読めませんし、韓国のメディアについても知りません。でも、イタリアのメディアを読むと混乱が多々あります。たとえば、移民、難民、保護を求める者。そして、世論は極貧が原因で中央アフリカから来た男と難民をはっきり分けていません。私達はこの中央アフリカの男に同情することはできます。中央アフリカでは仕事がないのです。でも、もちろんアフリカ全部を欧州に迎え入れることはできません。それで、この男が中央アフリカに帰って仕事がなければ、それは残念なことです。しかし、あなた方の場合は違います。中国に帰れば、投獄されるか拷問されるか殺されます。これは話が違います。さて、信じていただきたいんですが、この違いははっきりしていません。世論やジャーナリスト、時には学者もはっきりわかっていないのです。なので、誰が難民なのかというこの種の話はとても重要なので、ありとあらゆる場所で広めるべきです。中国、私は中国が非常に強大だということがわかっていますが、今年2回中国に行きました。私の問いは、なぜ宗教の自由、カルトというレッテルを貼られている団体の自由さえも守ることで有名な私や他の方々を招いたのか、です。ちなみに、私達はカルトは存在しないと思っていますし、カルトに対する偏見もありません。なぜ中国共産党は私を招いたのでしょうか。唯一の真面目な答えは、中国がある程度自国の国際的なイメージを気にしているからです。なので、国際的な学者と対話していることを示したいのです。 多分当たっていないでしょうが、国際的な学者の意見を考慮していることを見せたいのです。つまり、中国は国際世論を気にしているのです。
第三に、このでたらめなニュースの世界には大問題があります。でたらめのニュースで巨大な諸国の選挙結果が断定されているのを見るとします。政府が数百人の人を雇ってでたらめのニュースをまき散らしているのが私達にはわかっています。でたらめのニュースと戦うのはとても重要です。人々がはっきりあなた方の神学を理解するかどうかは、おそらくそれほど重要ではないのでしょう。あなた方の神学はかなり複雑かもしれません。しかし、とても重要なのは、次のようなメッセージを伝えることです。私達の神学は、たとえばカトリックの神学とは違います、それはもう、はっきり違います。でも、私達はマクドナルド店に人をやったりしません。眼球から目を取り出したりしません。人々の耳を切ったりしません。これらはでたらめのニュースで、真実ではありえませんと。これはとても重要です。あなた方の教会には良い点があると思います。他の組織と違って、学者にとてもオープンなのです。私達学者はあなた方の教会を訪れました。中国国内の教会じゃありません。もちろん中国国内の教会は秘密です。イタリア、韓国、米国といった様々な国であなた方の教会を訪問しました。あなた方はとてもオープンです。学者の質問に答えてくれます。なので、とても重要なのは、多数の学者と協力して、学者からジャーナリスト、メディア、国際組織に接触しようとすることです。あまり神学のことを言わずに、ご自分の教会の良いイメージを与えることです。メディアは神学などどうでもよいのです。でも、これはでたらめのニューースと戦うためでもあります。でたらめのニュースは大問題だからです。今日、もしメディアを見れば、それが主要問題の1つだとおわかりになると思います。あなた方は、敵に流す偽情報とでたらめの偽ニュースの典型的な被害者です。なので、でたらめのニュースと1つ1つ戦うことはとても重要です。もし私があなた方の状況は楽だと言えば、あなた方に真実を伝えていないことになります。世界では難民の地位を申請する人が多すぎて、世界的に難民に不安を感じていますから、楽ではありません。中には、偽難民の申請者もいます。あなた方の場合は違いますが、中には偽者の難民もいるのです。しかも、中国はとても強力な組織だからです。学者でさえ、時にはでたらめなニュースのせいでカルトとして批判される集団もあります。しかし、これらのでたらめなニュースが、たとえば他のキリスト教系教会によって捏造されたものであれば、戦うのは遥かに簡単でしょう。でも、この場合、でたらめなニュースは巨大制度によって捏造されているので、戦うのは遥かに難しいかもしれません。なので、あなた方の状況は簡単ではありません。しかし、Šorytėさんがおっしゃったように、あなた方には権利があり、あなた方の権利は守られるべきです。 そこで私は、真実を伝えるために頑張ってほしいと、全ての誠実な人権擁護者、全ての該当メディア、全ての新興宗教運動、そして人道法の専門家と学者の方々に促したいと思います。
あなた方の話は、今日の世界で最も感動的な話の1つでした。これは、ある意味、大きなスキャンダルです。明らかに難民の地位に値する人々が本当の難民として認められていないのです。これは大スキャンダルです。私の国やあなた方の国、韓国など、民主主義が高く尊重されている諸国にも関係があるスキャンダルです。だからこそ、真実を伝えるべきです。簡単ではないでしょうが、皆で一緒に協力すれば、私達の経歴は様々で、信じている宗教も様々で、政治的思想も様々です。でも、これは政治の話ではありません。宗教の話でもありません。拷問と血と人間の話です。だからこそ私達は皆力を合わせるべきなのです。ありがとうございます!